カヌーに乗ってびわ湖に触れよう 報告

 

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H27/8/4(火)カヌーに乗ってびわ湖に触れようを開催しました。
⇒詳細は こちら、レポートは こちら をご覧ください。


カヌーに乗ってびわ湖に触れよう            認定NPO法人びわ湖トラスト
2015年8月4日、この夏一番の猛暑のなか、大津市雄琴のオーパルにおいて、”カヌ ーに乗ってびわ湖に触れよう“のイベントが開催されました。この企画は将来びわ湖の環境を守っていく立場にある近隣の小学生に興味を持ってびわ湖の実態を知ってもらい、自 然環境の維持が如何に大切か、身をもって体験してもらうためです。 このプログラムは一昨年から平和堂財団のご援助で、オーパル㈱、滋賀県立大学、京都大学、立命館大学などの教員、学生がボランテアで参加していただき、参加した皆様から好評を博しており、今回は応募者が定員の3倍近くになったため、抽選で参加者を絞ることになり、抽選に洩れた方には大変申し 訳なく思っています。
午前10時参加者70数名と運営するスタッフが一同に集まり、当日のプログラムの説明 がありました。先ず70数名を3班に分けて、 1.カヌーによるびわ湖の観察 2.びわ湖の生物の採集と観察 3.びわ湖に生存するプランクトン観察 の3つのプログラムを班ごとに、順次実施します。 カヌーによるびわ湖の観察では、カヌーが始めての方も多いので、安全にカヌーを操作する方法を指導員から教わり、陸上で練習し、その後一人乗りないしは二人乗りのカヌーで指導員に続いて湖上に漕ぎ出し、実地の操作を練習したのち、岸近くの葦の生育状況や藻の発生状況を観察しました。今年は猛暑のため日照が強く、湖岸近くに藻が異常発生している様子も観察しました。
午後になってにカヌーの体験をした班は、猛暑のため、カヌーに乗る前にオーパルの好意で事前にプールで身体を冷やす熱中症対策 を行い、お陰でこの猛暑を一人の熱中症も出さず乗り切ることができました。
びわ湖の生物の観察では、先ず湖岸近くでのびわ湖に入り思い思いに藻を採取して、藻の種類などを勉強しこれをパウチにして、持ち帰りました。特に近年、びわ湖は外来藻が繁殖しており、これが腐敗して湖底にたまり、びわ湖を汚すひとつの原因になっているよ うです。子供たちは外来藻の異常繁殖を目の前にして、色々な思いがあったようです。
桟橋では魚釣りを行い、どのような魚が釣れるかを体験しました。ここ数年、釣れる魚はほとんど外来種で、今回も外来種であるブルーギルばかりで、びわ湖に本来生息していた魚は釣れませ んでした。 滋賀の子供たちだけあり、皆さん特に外来種の魚については知識をもっており、自分で釣ることにより、固有種を守ることの大切さも理解してく れたようでした。
びわ湖に生息するプランクトンについては、先ず先生からお話を伺い、プランクトンに関する知識を親子で勉強しました。桟橋でプランクトン採集器を使いびわ湖から採取したプランクトン教室に持ち込み、多くの種類のプランクトンを実際に顕微鏡を操作して観察することができました。特に光合成で作られた植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、これを小魚がえさにして、小魚を肉食魚がたべる食物連鎖などに興味をもたれたお子 様も居られました。 顕微鏡の操作は、初めての方もいらしたので、先生はじめスタッフから、丁寧にサンプルの作り方や顕微鏡の操作方法を教わり、植物プランクトンではユードリナ、ボルボックス、動物プランクトンでは各種のミジンコなどを見つけることができました。特に動く動物プランクトンには多くの子供が興味を持っ ていました。 3種類のプログラムが終わり、最後にこの企画を応援して下さっている平和堂財団の乾 様より、皆さんに励ましの言葉を頂き、記念写真を撮り散会しました。 最後にアンケート結果では多くの参加者が十分満足されたようですが、参加者の一人で ある5年生の長谷川未来さんの感想を掲載させて頂きます。

「カヌーに乗って琵琶湖にふれよう」に参加して

5年 長谷川 未来

私は、この企画を祖父から聞いた。最初は、企画名か らカヌーに乗って琵琶湖で遊べるという企画だと思っ て参加することにした。勉強のことなどは考えてもいな かった。その日の予定を見たとき、勉強のことだと分か った。正直「えっ」と思ったが、もう参加することにな っていたから、とにかく行ってみることにした。でも行 ってみると、それは勉強というより遊びながらいろいろ なことを学ぶという感じで、とても楽しかった。 この企画には、カヌー体験、外来種調査(水草パウチ作成)、プランクトン観察、の3つのプログ ラムがあった。 カヌー体験では最初にスタッフの方がオールのこぎ方や、溺れたときはどうするかなどを説明し てくれた。話を聞いているだけではそんなに難しくなさそうだったので、私は一人で乗ることにし た。でも、いざ乗ってみると最初はどう体重を掛けていいか分からず、とてもぐらぐらした。だん だんなれてくると、ぐらぐらしないで進むことができた。 外来種調査(水草パウチ作成)では、実際に釣りをし て外来種を釣ったり、水草を採集してパウチを作ったり する。釣りで、魚達がとても頭がいいことに驚いた。魚 達は多分、何回も仲間がつられているから学習して、え さを湖に落としても用心深く、かといって食べるときは とてもすばやく動き、私自身は1匹も釣れなかった。 そして、プランクトン観察。これが意外と一番楽しかった。 なぜなら、今までのプランクトン観察の中で一番たくさんの種 類のプランクトンを観察することが出来たからだ。それに、新 しいことをたくさん知れた。その新しく知ったことの中でも、 ミジンコのことが驚きだった。ミジンコの赤ちゃんは最初は全 て女の子だそうだ。でも周りの環境が急に変わると、男の子が できるらしい。この ことをプランクトン豆知識として教えてもらったが、私は 全然「豆」じゃないと思った。 私はこの企画を通して、初めて知ったことがたくさんあっ た。勉強だから楽しくないと思って参加するのを止めずに、 参加してみて良かった。

 

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