世界一美しい琵琶湖の渦 環流

夏になると、琵琶湖には世界一美しいと言われる渦が作られます。私たちはそれを環流と 呼んでいます。1925 年に神戸海洋気象台の人たちによって発見された環流は、その後、数 多くの研究者によって研究されてきましたが、あまり一般には知られていません。というのは、水の流れを人間の目で直接見ることができないからです。そこで、現代の計測機器を用 いて、環流の姿を多くの人々に知ってもらおうというプロジェクトが立ち上がりました。

用いたのは図1のようなフロートです。ブイの下に抵抗板と呼ばれる十字に組み合わせた白い板を吊るします。これに流れがあたると、その方向にブイは移動します。表面に出た棒の先端には位置を測定し発信するGPSとラッカーと言う装置をつけました。これによ って、インターネットからブイの軌跡を追跡することができました。ブイを投入したのは 8 月 13 日、回収したのは 8 月 15 日でした。その結果を図2に示します。ブイが時計と反対 方向にきれいに一周しています。かかって時間はほぼ 48 時間でした。これは 8 月における 環流の標準的な速さと一致しています。

お盆の催しとして、これからの継続できないだろうかと考えています。あなたも琵琶湖の 渦を可視化するプロジェクトに参加しませんか。

 

世界一美しい琵琶湖の渦1

図1 琵琶湖に投入した漂流ブイ

 

 

世界一美しい琵琶湖の渦2

図2 琵琶湖を一周した漂流ブイ(スタートから終了まで約 48 時間)

 

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