カヌーに乗ってびわ湖に触れよう!



 H24年8月6日 環境教育事業として大津市雄琴のオーパルで90名の方に親子でカヌーと びわ湖の微生物や水草に親しんでもらう参加費無料の企画です。
 共同主催の平和堂財団様が全額負担して頂いたお陰で、募集数60名に対し、100名弱の応募があり、出来るだけ多くの方に参加願うため、午前カヌー、午後生物観察の班とその逆の班に分けて実施するよう、急遽枠を広げました。
 オーパルに10時集合。まずパウチ作りのため、湖岸で水草採取し、名前入りトレーに保管乾燥。
 その後、カヌー班は早速砂浜で、パドルの持ち方や万一転覆したときの安全な脱出法などカヌーの基本をおそわった後、「習うより馴れろ」で40数挺のカヌーは長い不規則な列をなして順次指導員に続いてそろり、そろりと沖合いへ。 葦の間をこぎぬけたり、湖底から湧き上がる水草をのぞいたりと時間と共に、思うようにカヌーをあやつれるようになり楽しんでいる様子が岸辺にいても伝わってきました。
 1時間ほど楽しんだあと、今度は天日乾燥して置いたいろいろな水草の名前を滋賀県立大の講師の方々に教えてもらい、A4サイズの台紙に好きな形の水草と名前を書く込み透明フィルムで熱圧着して、自分だけのパウチのできあがり。昨年に比べ大勢だったので順番待ちでご辛抱頂きました。
 一方観察班は顕微鏡でプランクトンの観察です。動物性プランクトンは昼間は少し沖合いるため、前日の夕方にオーパルの方にネットで採取してもらったプランクトンをプレパラートに準備し親子でプランクトンを観察。いろんなプランクトンにピントが合うたびにその形をスケッチし、図鑑と見比べたり、滋賀県立大の講師の方々に質問して、目に見えないいろいろな微生物が沢山いることが良く分かりました。また巌先生が微生物の顕微鏡の画像を50インチの液晶モニターに映し出し、判りやすく説明して頂いたので、宿題もはかどったようです。
 昼食後はカヌー班と観察班が入れ替わり、ほぼ同じ内容を楽しんでもらいました。
 ここで午後のカヌー班は、午前のように葦の間を探検する代わりに、沖合で40数挺がパドルでお互いをリング状につなぎ止め、何と、何人かの勇気ある子供さんが自分のカヌーから立ち上がり、その上をぐるりとわたり歩き、また自分のカヌーに戻るという、他では経験出来ない冒険も楽しんでいました。もちろん救命胴衣はつけていましたのでご安心下さい。
 チョットだけ雨がぱらつきましたが、最後は全員元気で楽しく集合写真に収まりました。
来年も健全な親子環境教育を継続し、大切な琵琶湖のファンを増やしてゆければ幸いです。

 当日の様子は下記のスナップ写真でご覧ください。


  文責 NPO法人びわ湖トラスト理事 高木 順